旅行の話(その3)

続きです。

nekodaisei.hatenablog.com

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初日は味噌カツを食べて終了しました。翌朝、ホテルの朝食で名古屋コーチンの卵掛けごはんを食べました。ちゃんと名古屋コーチンの卵にして「名物ばっかり食べたい俗物人間」の気持ちをつかみに行くところ、さすがと思う。名古屋コーチンの卵は、普段食べていた卵と比べて黄身が濃くとろっとした感じでした。黄身の色自体は濃いオレンジ色だったりはせずむしろ黄色味がかったくらいだったんだけど、「黄身の色と味の濃さって関係ないんや!」って知れた良い経験でした。

卵掛けごはんを食べたら犬山城へ出発です。昨日の雨はすっきりと上がってくれて、非常にきれいな青空の中を走ることができました。運転中は「20の質問で名詞を当てるゲーム」みたいなのをやりました。

「それは生き物ですか?」「はい」「飼ってる人はいる?」「いいえ」「動物園にいる?」「はい」「人より大きい?」「はい」「哺乳類?」「はい」「体の一部分が長い?」「いいえ」「水辺にいる?」「はい」

・・・「それはカバですね!」「正解!」

みたいな。非常に盛り上がったのでまた別に詳しく書きたいと思います。

 

そして犬山城、到着です!

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めちゃめちゃでっかい、ってわけではないんですが、「し、城だー!」城を見るの、なんだかんだ言って初めてだったので。

犬山城の説明には織田とか徳川とか豊臣とかの見覚えのある苗字が並んでいたけど、その辺の詳しい話は検索してWikipediaとかみていただいた方が詳しいだろうから割愛。中は当時のまま、って感じの木造で本当に趣深く。一階の窓から外を見ると大きな川が流れていて本当に景色が良くて感動してしまいましたぜよ。ぜよは違うか。二階には全国の城一覧があったのだけど、どうも全国には国宝になっているお城というのは4つしかないそうで。彦根城、姫路城、松本城とこの犬山城だけなんだそうです。知らなかった。姫路城も大阪城も熊本城もその他もろもろの城たちは国宝になってないんですね。4分の1を制覇したことになったので残りの国宝もいずれ回ってみたい。

最上階へ行くとスタッフのおじさんが二人いて、「順路はそっちです」などとおっしゃる。順路?順路と言われても、そこは一部屋しかないし通路のような仕切りが付いているわけでもないけど・・・「ここから廊下に出られるんですよ」

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なんと最上階の、部屋の外側についた廊下に出ることが!目の前が木曽川なこともあって景色が最高でした。当時から変わってないんだろうなぁ、これ。

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ただの展望台じゃなくて城から撮ったんだぞ、ということをアピールするために欄干をわざと写り込ませています。こういうところに俗っぽさが出るんだ。

一周して中の展示を見てみると、歴代の城主の写真がずらり。最初のころの城主はやっぱり和服で座ってたり甲冑で馬に乗ってたりするんだけど、近代から軍服の人とか混じってきて、最後はスーツでグラス片手に写ったダンディな男性が。写真を撮り忘れちゃったんですが、なにこれカッコいい・・・と、そこで気になる情報が。第12代城主、成瀬正俊さん、めちゃめちゃ最近まで存命ですぞ・・・?しかも第12代城主までは、この国宝犬山城、個人所有だったんだそうで。ということは、つい最近まで個人所有で城を持ってた人がいたってこと!?

「なぁ、君に見せたいものがあるんだ」

「夕日の見える丘、とかはやめてよね?・・・これは、お城?」

「そうさ。行くよ」

「待ってちょうだい、もう閉館時刻を過ぎているわ」

「チッチッチッ。心配いらないよ。ここは俺の城だからね。なあ、一緒に城主にならないか・・・」

妄想が膨らみます。「今夜、俺の城に飲みに来ない?」とか言ってたんでしょうか。少なくとも城からの夜景は独り占めだったんだろうなぁ。しかも国宝。今から城を建てておいたら将来国宝になったりしないかしら。国宝の城、個人所有したすぎるけどどうしていいかわからず、「成瀬家に婿入りするしかない!」などという話も出たけど、今は財団法人が管理していて個人所有ではなくなっているとのこと。残念。

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最後に帰り際の一枚。城、欲しいなぁ。

城の外の売店では「明治の味」というアイスが売っていました。第11代かな?の城主が最後に付けていた日記の文章が元になっているそうですが、明治時代のフランス・イギリスあたりの当時最先端の味、というのを再現したもの(おぼろげ)だそうで。味としては水っぽさがなくてパサつき気味ではあるのだけど濃厚でしっかりとした味を感じる不思議なアイスでした。ここの説明版に第13代成瀬さんの写真があったのだけど、すでに中年女性だったので婿入りは諦めました。城を手に入れるのはそう簡単じゃないね。

ここにあった自販機でチェリオのお茶が売っていたので思わず写真を撮ったのがTwitterにつぶやいたやつ。愛知県ではやたらとチェリオの自販機を見たのだけど、愛知が発祥の会社だったりするのかしら。

 そしてこちらは「全然重要じゃないけど気になりすぎて思わず撮ってしまった写真」です。

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トッド・ロバートソン。

 

城下町へ降りていくと、からくり展示館なるものが目に入り時間もあったので入ってみることに。全然事前に調べていなかったので知らなかったのですが、どうやらこの付近で行われる犬山祭で使われるからくり人形などの展示がなされている様子。入場料もたったの100円なので入ってみると・・・

karakuri-tamaya.jp

そこまで大規模な博物館、という感じではないですが、日本のからくり人形の歴史、材料の話などから有名な茶運び人形の展示など。そういうからくりは好きなので、ふむふむと思ってみていたのだけれど、中で上映されていたビデオが実にすごかった!

内容としては、犬山市で代々受け継がれて来ているからくり人形を使った人形芝居とそのからくりの内容、とかなのですがそのからくりがすっごい!時代とともに少しずつ進化していくのだけどどんどん人形が離れ業をしていくようになって、最終的には一瞬で顔が変わるし逆立ちして枝から枝へ渡り歩いて行ったり、マジック?マジックなの?

www.youtube.com

動いている人形の動画がありました(からくり展示館で上映されていたのとは違います)。1分くらいからちゃんと動き始めます。この、杭の上を歩いていく人形、見てもらうとわかる通りどこからもぶら下がってないし足は杭を踏んでるだけだし、どう動かしているかわかりますか?実は杭から足に繋がる操作棒が出ていて、一歩進むたびにつなぎ変えてるんだそうで。この高下駄の細い隙間から棒を差し込んで足を挙げたり向きを変えたり手を動かしたりしてるんだけど、すごすぎない?5分ちょっと前くらいから動き出して鉄棒の大回転みたいにして渡ってくる人形は、腕と股の部分に棒に引っかける場所があって、棒の方を回転させることで大回転したりエビぞりになったりするそうです。5分40秒くらいのところでは一瞬で人形の顔が変わります。これを全部舞台の下から、棒を動かしたり糸を引っ張ったりするだけでやるんだから、伝統芸能ってすごいな、って思うよね。

残念ながら写真も動画もないんだけれど、検索をかけても実際に動いている人形の動画ばかりで仕掛けの解説が見当たりません。残念。からくり展示館で上映されていたビデオは丁寧にいろんなからくりの仕掛けを説明してくれていたので一見の価値あり、と思います。トッド・ロバートソンを撮ってる場合じゃないんだよな。

 

さて、次に向かったのは明治村、なんだけど・・・長すぎるのでここで今日は終わり!予定していた「真犯人を捕まえろ!明治村殺人事件」は次回お送りします。

次回は「真犯人を捕まえろ!明治村殺人事件」に加えて「乗り込め孤島!待ち受けるは赤い八つ足」「光れセンス!えびせんべいを彩れソース!」「ひつまぶし屋は超満員?!まぶせウナギ、かけろ出汁」の三本です。絶対見てくれよな!