道路の痕跡から読み解く話
急に難しそうなタイトルが出てきましたが、大した話じゃないので。散歩をして道路を見ながら好き勝手なことを考えよう、という話です。
早速こんなやつを見つけました。
道路が切られているところ。これから工事をするんだろうなー、とわかるけども、なんか変じゃない?せっかく切ってるのに、繋がってない。なぜだろう。
続いてこちら。
点字ブロックとなにかのふた。
点字ブロックとふた。
点字ブロックと・・・?ふたはいいけど、なんだお前!
3枚の写真、似たような状況だからこそもやっとした違和感がする。どういうことだ?
これだけでもいろいろ考えることができるけど、これだけでいろいろ考えて楽しんでるやつ、ぼっち耐性強そう。一緒に鍛えようぜ!ぼっち耐性!
最初の写真から。なんで不自然な途切れ方をしてるんだろうか。工事の人が下手だった?両側から切って行ったらずれて繋がらなくなっちゃった、とかもあり得るかな。でも実際のところだと、この線は突然ぐいっと曲がって繋がらなくなってるのだ。それに、この不自然な途切れ目は他に何か所かあった。いちいち写真撮ってないけどね。そんな何度もずれちゃう人、クビだろ。それにずれちゃったってもう一回切り直せばいいじゃない。
じゃあなんでだろう?無意味な途切れかもしれないけれど、写真を見てみるとひとつ手がかりになりそうなものが。不自然な途切れの横に、電柱。実は、他にあった途切れの横にも電柱がありました。
ここから推測できるのは、この道路を切る機械の幅の関係で、電柱をよけるために線を曲げる必要があったんじゃないかってこと。電柱をよけ終わったらまた本来の位置に戻して切り始めるから変な途切れ方をするんじゃなかろうか。本当は真っ直ぐ切りたかったんだけど、電柱の根本と近すぎたから不自然に途切れざるをえなかった、と考えるとちょっと納得いかないかな。
そう考えつつ進んでいるとこんなのもありました。
泥の汚れで、機械の幅がはっきりとわかる。この幅があったから電柱をよけなきゃいけなかったんだろうな。最初からよけなくても良い位置で切れば良かったのに、とも言えるけどね・・・
調べて裏を取ってみました。
コンクリートカッティング工法|東海カッター 名古屋の道路・コンクリート切断
これじゃん!道路切るやつ。確かにこれなら電柱よけなきゃいけなさそうだよ。そして、この左右非対称な機械だとしたら、どっちから切って進んでいったかもわかりそうですね。機械の左側がかなり大きそうなので、たぶん写真の奥側から手前に向かって切ったんでしょう。
点字ブロックの方も考えてみよう。Let's get ぼっち耐性だよ!
一枚目からわかることとしては、点字ブロックを敷いたあとで何かのふたを作らなきゃいけなくなって四角く切ったのだろう、ということ。うん。
二枚目も点字ブロックを敷いたあとで何かのふたを作らなきゃいけなくなったんだろう、というところまでは一緒なのだけど、よく見るとこいつ、ブロックじゃない。一枚目の写真ではっきり見えていたブロックの切れ目が全くない。なにやらのぺーっとしているし、凹凸も「粘土を押さえつけて作りました」みたいな跡がついている。道路に白線を引くみたいに、点字ブロックを引く機械がたぶんあるのだろう。いつの間にそんな機械できてたんだ・・・
そして三枚目。点字ブロックを敷いたあとに何かのふたを作った、かと思いきや、ふたのある部分に点字ブロックの凹凸がない。ということは多分、ふたが先にあったか、もしくはふたがここに作られることがわかっていて凹凸を付けなかった、と推測できそう。もう一つわかるのは、この点字ブロックを引く機械は凹凸を付けたり付けなかったりを自由に変えられるらしい、ということ。もうちょっとよく見ると、ふたの直前の凹凸は長さも短くなっているので凹凸の付け方はだいぶ融通が利くらしい。
ということで、点字ブロックを引く機械が実際にあるのかどうか調べてみたよ。
ありました。
機械さえあればさくさく引けるし、樹脂だけどまぁまぁすぐ固まるし曲線も描けるというものらしいです。一回下地の黄色い線を描いちゃってから凹凸を上から作るとのこと。ふたの部分で凹凸が変な欠け方をするのも納得です。一枚目のいかにもな「点字ブロック」は埋め込み式というらしい。へー。
ということで、道路を見ながら好き勝手なことを考えてみました。ただの道路をみながらこれだけのことを考えられれば、一人だったとしてもいくらでも時間をつぶせるね!やったね!もうぼっちでも辛くない!泣いてない!泣いてないぞ!
冗談はともかく、ささいな違和感から背景を推測してみるシリーズでした。また何か見つけたらやります。