日本酒サングリアの話

以前、「梨を日本酒に一晩漬けてサングリアにして飲むとめちゃめちゃ旨い」というつぶやきを見た。ほう。ひと月ほど前にグミをワインに漬ける、というのをやったけどまあまあ美味しくなったので、こちらも試してみようと思った。

nekodaisei.hatenablog.com

グミを漬けたときの話です。これに結局書いてないけど、「コロロ」というグミを漬けたほうはそれなりに美味しかった。

 

今回はある程度ちゃんと調べてからやってやろう!と思って調べると、漬ける日本酒は辛口のものの方がよいらしい。果物の甘さが酒にしみ出すことを考えると、確かに辛口だった方が味が劇的に変化するだろうし美味しくなるのかも。でも普段辛口の日本酒は苦手であんまり飲んでないのだけど・・・「普段は苦手だ、という日本酒でもサングリアにしちゃうとまろやかになって飲みやすい」とのこと。なるほど。

あとは梨の方なのだけど、たまたまリンゴが安く手に入ったのでリンゴでやってみることに。梨だって言ってるのにリンゴを買ってしまったのは、梨だと思ったから。

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青いタイプのリンゴでした。実は青りんごは初めてかもしれない。

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梨じゃなかったのだけど、一個60円だったので買っちゃった。値札が直接貼ってある。

 

さて日本酒を買いに行ったのだけど、売り場の前で悩んでしまった。というのも種類が多くてどれがリンゴを漬けるのに適しているかわからない。良い日本酒を使えばそれは美味しいものができるだろうけど、単体で飲んでも美味しい日本酒に60円のリンゴを漬けていいのか?とか悩みだすとなかなか決まらない。結局、漬けるのに使うタッパーが小さくて日本酒が余るだろうから、余った残りも美味しくいただけるようにと旨そうな日本酒を買わせてもらった。

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この2本。上善如水は他のシリーズは飲んだことがあって美味しいことを知っているので買ってきた。下は初めてみるけど夏の間、涼しい蔵において熟成させたのを飲み頃の秋に出してきました、ということが書いてあったような気がする新潟のお酒。普通に飲んでも美味しそう。日本酒が2本で2500円とかになってしまったので、リンゴを安物で済ます意味が全くなかった。

 

買って帰ってから見比べたのだけど、越乃白雁の方がどちらかというと辛口のようだったので、今回はこちらを使ってリンゴを漬けてみることに。巻いてある新聞紙、ほどいたら新潟の新聞だった。

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日付は5月。5月から熟成させていたんだろうか。新聞紙を剥いてしまうと空き瓶みたいな瓶が。

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一応ラベルもあるけど、新聞紙に貼ってあったのと同じだ。こんなに何も装飾のない瓶、久しぶりに見たかもしれない。漬ける前の味を確かめておかなくては。

まず、開けた時の香りが華やか。吟醸だからなんだろう、きっと。一口目、まず口に入れて思ったのは「あれ?水だった?」そのくらい一口目の印象としてはなめらか。でもやはり、辛口だと思ったのは当たっていたようで、後から日本酒らしさというかちゃんとアルコールの強さを感じる。15度あるだけはあって、美味しいけど一口目の印象ほどは飲みやすくないな、という感想。つまみのえびせんべいが進む。きっとリンゴを漬けたらまろやかになるんだろう、と期待が膨らむので全部飲んでしまう前にさっさとリンゴを漬けよう。

リンゴを剥いてるときにちょっとトラブルが。

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皮を二つの渦巻きになるように剥いて喜んでるまでは良かったのだけど、へたを取るときに包丁が滑って手のひらへ。めっちゃ痛い。そんなに深く刺さらなかったし大きな傷にもならなかったので良かったけど、刺したときの「あっ、包丁刺さった!」っていう感じが結構強くて一気に気分が下がる。

気分が下がっても、ちゃんと漬ける前のリンゴの味を確かめておかないと。滑った包丁によってできた小さなかけらを食べてみる。うん。リンゴだ。蜜たっぷりというより水っぽい系統の味。実は母親の実家が長野だったこともあって、冬には毎年大量の美味しい長野リンゴを食べていたのでリンゴの味に厳しくなってしまった。長野のリンゴ、蜜たっぷりで甘くてめちゃめちゃ美味しいのでそっちに慣れてしまうとこの60円のリンゴは水っぽいし甘さも強くないなぁ、なんて印象に。60円のリンゴに求めることじゃないけど。でも、日本酒に漬けられることで奇跡の大逆転が期待!

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これが漬けた直後。一晩冷蔵庫で冷やして味の変化を確かめます。果たして美味しい日本酒サングリアはできるのだろうか!

 

翌日。タッパーに変化が。まず色がやや黄色くなっている。

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リンゴは茶色く変色してしまってるけど、これは塩水につけなかったからだと思う。リンゴを塩水につけて茶色くなるのを防ぐのを、味が変になるといけないからやらなかった。日本酒だけをグラスに注いでみたけどやっぱり黄色っぽくなってる!

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さてさて・・・早速飲んでみたいと思う。これに合わせてさんまの味噌煮も作った。

・・・!

明らかに変化している。最初の口当たりが滑らかなのは変わらないのだけど、その後にくる日本酒の切れというか辛口感がやや弱まっている。でも、思ったよりも甘くなってないぞ・・・?まろやかになってはいるけど、まだ辛口っぽいしアルコールもちゃんと感じる。期待していたほどの劇的な変化ではない。まろやか。まろやかになってるけど、もともと甘めのお酒の方が好きなのでもっとまろやかで甘くなってくれても良かったなー、という感想。

続いてリンゴ。もとは水っぽくて甘さ控えめだったけど、一晩日本酒に漬けられたことでどんな変化が・・・?

うわっ、めちゃめちゃアルコール強い!

浸透圧とかを考えれば当たり前だけど、リンゴが日本酒のアルコールを吸収してめちゃめちゃ度数の高い食べ物に生まれ変わっている。リンゴ自体の甘さはあんまり変わってない気もするけど、日本酒がまろやかになった分こっちが辛口に。果物の甘さを期待して食べるとアルコールの強さにびっくりする味になっていた。

正直、美味しいかというと・・・日本酒の辛口感の裏にひそんでる、ちょっとしたエグみというかキツさがリンゴの中で濃縮されてしまったような印象を受けた。でもこれちょっと食べただけでもすぐに酔える。そのくらい強い。タッパーに入れた日本酒が合計1合半くらいで、そのうちのどのくらいをリンゴが吸収したのか・・・漬ける前の日本酒よりもリンゴの方が明らかにアルコール度数が高い。ドラッグみたいな危険薬物を食べている気分になってくる。もしかすると、普段から度数の高いお酒を飲んでる人は好きなのかもしれない。ちなみに、断面はこんな感じ。茶色いところは日本酒が染みてふにゃふにゃになっている。

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くそう。もっと美味しくなると思ったのに・・・!使う日本酒をもっと自分好みにすべきだったのか、漬ける果物をもっと甘い良いものにすべきだったのか。このままでは終われない!ということで

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次回へ続く!果たして美味しくなるのか?!