旅行@宮城の話(その3)

nekodaisei.hatenablog.com

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ウヰスキー工場を後にして、次に向かったのは潟沼。

生物が生息する湖としては日本有数の酸性湖だとか。酸性ったってたかが知れているだろ、と思っていたんだけど、潟沼にあった説明版にはpH1.4とか書いてあった!そこまでの強さと知らずにちゃぷちゃぷ指を浸して「つめたーい」とか言ってたけど、指が溶けなくてよかった。調べたら今はpH2.4くらいらしい。十分強いし全然生き物がいないので、水がきれいな透明でちょっぴりエメラルドグリーン!

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高いところから見下ろさないと水の色って全然わかんないんだけど、これでも一番高いくらい。この周りの山は登って行けないので。

この湖のほとりに沿って、一周できる道が付いていた。ざくざくと歩いていったんだけどもとにかく虫が多い。ぶんぶんしてる。後でわかったことだけど、この潟沼に生息する生き物っていうのはこのユスリカのことだったらしい。

道に沿って進んでると変な臭いがしてきた。知ってるぞ、これは卵が腐った臭いだ!本当に卵を腐らせたことはないけど、でも「卵が腐った臭い」ってわかるのはすごい不思議だ。写真中央の黄色い穴が開いてるところから、火山ガスがもくもくと噴き出していて、それがとにかく臭かった。写真だと小さい穴に見えるけど実際は1m以上あったように思う。もっと近づいて撮りたかったんだけど臭くって諦めた。

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湖を半周したところで、道は森の中に入っていく。湖面から少し離れて木に阻まれるので、エメラルドグリーンは見えづらくなるのだけどぶんぶんしていたユスリカもいなくなる。そしてこの森の中の道がすごく良い道だったんですよ!

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絵葉書にしたい。地面も、あんまり人が通らないのかコケなんですよね。

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ふかふかのコケとは違うけど一面が緑に覆われてほんのりクッション性があって、紅葉のトンネルの中を歩いて!ユスリカの大群にめげずに半周したかいがあったというもの。

この道のわき、鳥居が立っていた。よーく見ると、かすかな階段がある。

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なんだろう、と登らせていただいた。手作りっぽい階段を滑りそうになりながらも登った先に、小さな祠がありました。龍神、と書いてある石碑も立っていたのだけど、おそらく潟沼の伝説と関係があるのだろう。「潟沼の主は女の龍神であって、毎年桃の節句の夜明けごろ、沼の中から龍神の機織る音が聞こえる」とのことなので、この鳥居は潟沼の龍神さまを祭ったものなのだと思います。水の神様ですね。

潟沼を一周して次の目的地へ出発。鳴子峡だ。もう十分紅葉を楽しんだ感じがするけど、果たしてどれくらいの絶景なのか見ものだな?と思ってましたがね、鳴子峡は本当に素晴らしいの一言でした。

鳴子峡の駐車場に着いてから、同じく紅葉をもとめてやってきたであろう人たちの流れに沿って進む。と、谷に掛かる橋から紅葉の谷を一望できる場所が!

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おいおいおい!スケール感が全然違う。一面、一面の紅葉でござるよ。まだ緑が多少残っている方が彩り感があっていいなぁと思いました。でも、有名な鳴子峡の写真といえば「紅葉の渓谷に掛かるアーチ橋」なのだけど、その橋が全然見当たらない。とりあえず、この先に観光案内所とか屋台が出てたりとかする場所があるようだったのでそちらへ向かうよ。

 観光案内所のそばに写真スポットらしき台があったので、そこから写真を撮る。笑っちゃったんだけど、「見当たらない」とか言ってた橋は、さっき自分が写真を撮っていたその場所だった。

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写真で見てたのと同じような構図だ!この橋、結構車もいっぱい通る幹線道路の橋だったので写真で見ていた印象と全然違った。それで実際に上に立っている時には気が付かなかったんだ。もっと観光用のレトロな橋かと思ってたけど普段使いされてて、レトロなのは当たっていたのかトラックとかが通るとがたがた揺れていたのでやや怖かったです。この鳴子峡の渓谷は、崖に沿って下まで降りていく階段が付けられていて、より渓谷を楽しむことができるよ。上の写真も、崖の途中で撮ったやつだったと思う。安全上の関係で4時までしか入れないのだけど、着いたときは3時半くらいだったので間に合って良かった!

下まで降りると、橋を下から見上げたような写真も撮れる。

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一番下まで降りると渓流も間近で見られる。この川がこの谷を削ったんだろうか。

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景色を見た後は、屋台を見て回ってみる。クレープとか団子みたいなどこでも見る屋台に交じってキノコ汁とかイワナの丸焼きみたいな、他であんまり見ない屋台もある。イワナを買いたかったんだけど、ちょうど一回売り切れになっちゃったところで「今焼いてるんで、待っててね!」なんて言われてしまった。焼いてる間、ずっとイワナを準備してるところを見ていた。

炭火に刺さったイワナの串を軍手だけでがしがしと移動させていくおじさん。時々「あっつ!」といって軍手を振ってる。熱いのをガッツでやってるのかよ。イワナを一通り移動させ終わったら、次のイワナ串の準備を始めた。水槽から網でイワナをサクッとすくうと一旦バケツに移す。続いて串を持ってきて、ぴちぴち動いているイワナをわしづかみにして、口からそのままグサッと!手慣れたものでテンポがすごい。串刺しにされたイワナを炭火で焼き始めたのだけど、まだ動いてる。生きたまま丸焼きにしている・・・!

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炭火でじっくり焼いてるから骨から頭まで全部食えるよ!とのことでした。

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丸焼きにされたイワナ様。身がほくほくで骨もぽりぽり食べれちゃう。頭もカリカリで、丸ごと全部美味しくいただきました。

イワナを食べている間に空がどんどん暗くなってきた。雨雲レーダーによるとじきに雨が降り出すという。まだイワナ食べ終わってないのに!結局イワナを食べきったかきらないかくらいから雨が降り出して、ダッシュで車へ帰った。イワナの祟りか・・・?!晴れてるうちに鳴子峡に着いて本当に良かった。

さて、仙台に戻り、牛タンを食べようと探す一行であったが・・・?

今回はここまで。次回は牛タンと松島の話になる予定!