旅行@宮城の話(その4)

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鳴子峡から雨に降られつつ仙台へ戻りました。

夜は牛タンを食べると決めていたのだけど、店までは決めていなかった。なぜかというと、仙台駅の周辺だけでも牛タンの店がコンビニと勝負できるくらいあったから。いやコンビニより多かったかもしれない。コンビニで肉まん買いたいなぁー、って時にわざわざ行くコンビニを事前に調べますか?「あるね」ってことを確認したら後は適当に見つけたところで買えばいいや、と思うでしょう。牛タンの店もそれだけあったから、「適当に見つけたところで食べれば良くない?」ということで決めてなかったし当然予約もしてなかった。

とはいえ、牛タン屋のリストから良さそうな店を見繕って(ホテルに近所の牛タン屋マップがおいてあった)、そこを目指す。少し遠かった店なのだけど、情報からはかなり美味しそうだったので期待しつつ歩いていく。ようやくたどり着いて、階段を降りていくと、なんとすでにすごい行列が!連休でもなんでもないのに、こんなに牛タン屋が混んでるなんて予想もしてなかった。仙台の人ってラーメン食べるくらいの感覚で牛タン食べてるのかな?「飲み会の後はやっぱり牛タン食べたくなるよね」とか「締めの牛タン食いに行くか!」みたいな会話してたりするんだろうか。

でも怯まない。何故ならコンビニくらい牛タン屋があるから。セブンイレブンが混んでいたらローソンに行けばいいんです。すぐに別の牛タン屋を調べて向かう。しかし、この時はまだ甘く見ていたんだ・・・仙台人の牛タンへの思い(もしくは同じ時期に仙台観光に来ていた観光客の数)を!二件目は行列こそできていなかったものの満席。三件目も「今お客様入ったばっかりなので、あと1時間くらいは空かないかと・・・」。なんてこった。一時やんでいた雨もまた降り出した。この雨は牛タンが食べれなかった者たちの涙だ・・・

そんなすぐには諦めなかったですけど。なんせコンビニくらいある。しつこくうろうろしていたら、こじんまりした牛タン屋だけど開いているところがあった!もちろん牛タン定食!どーん!

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牛タン、食べたことあるよ。牛角とか行くと出てくるよね。ネギタン塩とか。おいしいよね。そう思ってました。本場の牛タンに出会うまでは。見てよこの厚み。今まで見てきた牛タンと全然違う。何だったんだ、今まで食べていたのは?味付きわら半紙?

牛タン、一切れ一切れが本当に柔らかい。厚くなってるけどむしろこっちのが柔らかいんじゃない?ってくらい。そしてなんだろう、ネギ塩なんかでごまかさずともしっかり旨い。あんまり他で例えづらい美味しさだなぁと思う。美味しいものってある程度方向性が重なってきて、「前に食べたこれと似たような美味しさ!」ってのがあると思うんだけど、この牛タンの美味しさはあまり被ってなかったように思う。主に食感のせいかな。

 

牛タンを食べたあとは、ニッカウヰスキー工場で買ったお酒をホテルの部屋で飲んじゃった。お土産にする瓶はかろうじて残しつつ、アップルワイン1瓶とウイスキー1瓶。当然、翌朝起きられるわけもなく。

10時には松島に着いている予定だったけど、実際に着いたのは11時半とかだった。着いただけましだと思うことにしよう。松島では「島めぐり遊覧船」というのがあって不思議な形の島々を見て回ることができる、というのでそれに乗り込む。1350円。結構するけどしょうがなかろう。

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これがその船だ!見た目よりたくさん人が乗れて、100人くらい乗れたんじゃないかな。左側の窓際を確保してわくわくしてたけど、これが失敗だったことが後にわかる。船が出発して少しすると、音声ガイドが流れ始める。

「右手をご覧ください、鍋島です。鍋のふたを伏せたように見えることから・・・」

「右手をご覧ください、双子島です。右の細長い島はクジラ島、左の丸い島は亀島と・・・」

「右手をご覧ください・・・」

「右手を・・・」

右側ばっかりやん!船が反時計周りに島の中を回るので、どうしたって右側の方が島の数が多くなるのだ。でも時々左側のガイドも入るのですかさず写真を撮る。

鐘島。この穴に波が打ち寄せる音が、鐘のように聞こえるから、とのことだけど締め切られた船内なので音は聞こえず。

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仁王島。仁王様が海を見張っているように見えることから、という。仁王様があぐらをかいて煙草をくわえているように見えるらしいのだけど・・・?

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これは確か桂島。松島の島々の中でもかなり大きく、人が住んでいて港もある。

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松島ってなんで「松島」というのだろう、と思っていたけど単に松がいっぱい生えているからなんですね。写真で緑に写っているのは全部松。鳴子峡が紅葉していたように、ここ松島でも他の木はそれなりに紅葉していたりしたのだけど常緑樹である松はきれいに緑のまま。冬でも同じ景色が見られるとのことだけど、この時期でもすでに海風がかなり寒かったのでどうせ同じ景色が見られるのなら春ごろがいいんじゃなかろうか。

遊覧船が回っている間、友人2人は完全に眠っていた。1350円の睡眠ですか。右側ばっかりアナウンスされるから飽きちゃうのもわかるけどね。

印象に残ったのは、音声ガイドの中にたびたび「東日本大震災」という言葉が出てきたこと。結構な数の松島が、やはりあの地震津波で崩れたりしてしまったらしい。今は完全に活気を取り戻しているのでともすれば被災したことは忘れてしまうくらいなのだけど、観光案内の施設にはこんな表示が。

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津波はこの高さまで来ました。この写真がやや上向きに撮られてることからもわかるかと思うのだけど、この水のラインは自分の頭より上でした。165cmくらいだと思うのだけど、完全に水没してました。そんなに津波が押し寄せたのですね・・・松島海岸沿いの商店街も、かなりの店で「ここまで水が来ました」ラインが引いてあったのだけど、本当によくぞ復興しました、という感じ。一番被害が大きかった地区ではないのかもしれないけど、それでもダメージはいかばかりだったろう。

 

今日のところはここまで。終わるかなと思ったけど意外と長くなりました。

あとは牡蠣と国宝・瑞巌寺の話ですが、この瑞巌寺、本当にたまたま「あるなら行こうよ」くらいで見に行ったのだけど良かったのでぜひ書きたい。

ではまた。