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暖房をつけたい話

ついに暖房をつけた。初夏から秋口に掛けて延々と、窓からさんさんと日差しが差し込み灼熱の世界を自宅にいながら味わえる設計だったので、「これは冬の間に暖房をめちゃめちゃケチらないとつり合いが取れないぞ」と決意を固めていた。というか、冬になっても窓から差し込む日差しがナチュラルな力で部屋を加温してくれて暖房いらずのエコロジーライフになるんじゃないかと勝手な期待をしていた。でもまぁ、世の中の大抵のことのように、そんな上手くつり合いが取れるはずもなく。

天気予報で「12月中旬並みの気温です」なんて耳にする日も出てきて、頼りにしていた日差しはどんどんと弱まり太陽が遅刻と早退を繰り返すようになってくると、ついに室温と外気温に大した差が出なくなってきた。確かに10月の間は、室温に合わせて外出すると場違いな半袖野郎になるくらいに暖房いらずの環境を提供してくれていたのだけど、もうそんな余裕はない。寒い。足先が冷たい。シャワーで済ますことに限界を感じてきた。「こたつ出しました」なんてつぶやきも見た。それでも、「例年はまだ暖房つけてないんじゃない?」なんて忘れたふりして11月をごまかしていたのだけど、流石に布団にくるまって暖を取りつづけるわけにもいかない。最近搭載されたTwitterのアンケート機能で「暖房、もう使ってますか?」と聞いてみた。暖房を使っている人の方が多かったら、たぶん一般的な暖房をつける時期というのが来てるのだろう。そうしたらもう我慢せず暖房を使ってしまおう、という魂胆。例年暖房を付ける時期を、本当に忘れていた、というのもある。

結果は。

 51%対49%。実に微妙だ・・・もっとこう、7:3くらいになってくれたら、「夏に冷房使いまくった分の暖房は十分我慢したね」と気兼ねなく暖房を使えたのに。でももう、それから5日くらい経ったし、今日は寒いし、12月になっちゃうし、寒いし、暖房使ってもいいんじゃないかな?って。

 

で、ついに点けたわけです。暖房。暖房と言ってもエアコンしかないけど。夏の終わりの時のまま冷房表示になってるリモコンをぽちぽちと暖房へ。ようこそ冬。ついに認めざるを得ないようだね。しょっぱなからガンガンに使うわけにもいかないので23度くらいからでいいかな。節電で勧められている暖房の気温設定が何度だったのかも、忘れてしまった。

さてこれで、足先の冷えとか、冷えから体を縮こまらせることによる肩こりとか腰痛とか、いろんな不調ともおさらばだぜ!と思っていたのが30分くらい前。おかしい。寒い。相変わらず体を縮こまらせて肩こり腰痛を悪化させているし、足先はサーモグラフィーに映らないんじゃないかってくらい冷たい。おいおいおい、なんだ、23度じゃ動かないのかお前は。25度まで上げてみる。寒い。というかエアコンから風が全く出ていない。運転ランプが点滅している。頭の中に「故障」の文字も点滅する。今こそまさに「故障かな?と思ったら」なのだけど、あいにく賃貸に備え付けのエアコンなので取扱説明書がどこにあるのかわからない。最初からなかったような気もする。

でも21世紀は便利だね。エアコンの型番で検索を掛けるとあっさりと取扱説明書が見つかる。絵が古い。全体的にややかすれている気がする。もしかして結構古いエアコンなのか・・・?「故障」という文字の点滅が速くなる。まぁ待て、まずは落ち着いて運転ランプの点滅の意味を確かめようじゃないか。全然書いてない。「運転ランプが点灯しているときは運転中の時です」そうだろうね。

しょうがないから「故障かな?と思ったら」を見るけど、一番近いのが「フィルターが汚れているのでは?」というもの。そうかも。使い始めてから一度もフィルターを掃除したことがない。すさまじい埃でフィルターが目詰まりしていても不思議ではない、と思ってフィルターを外したけど意外と綺麗だ。とはいえ多少の汚れはあるので、掃除機で吸ってからまた取り付けてみる。さぁ動いてくれ。吹き出し口のフラップが開く。風が吹き出して、すぐ止まって、運転ランプが点滅する。代わりに「故障」の文字が点滅をやめる。

でも、最後に冷房を使っていた時から何もしてないのに壊れるものか・・・?暖房だから動かないんじゃないか。冷房だったら、もしや・・・さすがに冷房にはしなかったけど、除湿運転はしてみた。ただでさえ乾燥する季節なのにね。一体何を除湿するんだ。案の定動かない。まぁ除湿するものがあんまりないしね。あと運転ランプが点滅してるしね。

取扱説明書を見直してみると、ページの最後の方、下の方に小さい字で「運転ランプが点滅するときは、運転を停止し、『お買い上げの販売店』にご相談ください」と。はーい故障です!故障です!

裁判所の前で待つ人だかり。そろそろ判決が出るころだ。最高裁までもつれ、その判断を今か今かと不安げな表情で待つ支援者たち。そこへ、玄関から2,3人の人が駆け出してきて丸めた紙をばっと広げる。そこにはでっかく「故障」の二文字!故障です!不当判決だ!誠に遺憾であります!

 

ということで、暖房はまだ使えないようです。これ、修理代出さないといけないのかなぁ。契約の際に保証があったかしら。足先が凍傷になる前になんとかしたいと思います。