お風呂のふたの話

お風呂のふたの話。

一人暮らしにしてから水がもったいない気がして湯船に浸かれてないんだけど、実家では長風呂をするたちだった。長風呂をしているといろいろ考える時間になったりもするけど、風呂場のどうでもいいものを観察したりする時間になることもあって。その一つが風呂のふた。丸めて立てておけるようなタイプじゃなくて、大きな板を二枚使って湯船全体を覆う感じのやつ。

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こういう感じのふたに、注意書きを書いたシールも貼ってあったのだけど、「乗らないでね」「これでお湯をかき混ぜないでね」「洗剤とかカビ取り剤がついたらちゃんと洗い流してね」とかの「わかる」やつに交じって「?」なやつが。

「この面を上にしてご使用ください」

普通だったら、表面と裏面で加工が違うとかそういう理由になるんだろうけども、どうも両面同じっぽい。さらに言うと、二枚あるふたのうち片方にしかそのシールが貼ってない。どうやっても勘でしか正しい向きに使えないふたがある、というよりは「この面を上にしてご使用ください」には意味がない、という方が正しそうに見える。

なんだこいつ、剥がしてやろうかな、剥がしたうえで空気が入らないように貼りなおしてやろうかなと思ったのだけど(空気が入ってたので)、密着しすぎて剥がせなかった。まあ一旦落ち着いて考えてみると、「この面を上にしてご使用ください」と貼ってある面と貼ってない面では、一つだけ違いがあった。

「この面を上にしてご使用ください」って貼ってあるかどうか。

もう少し正確に言えば、注意書きのシールが貼ってあるかどうか、だと思う。風呂ふたを適当に、どっちを上にして使うかなんて気にせずに使うと二分の一の確率で、ふたを開けるまでは注意書きが読めないことになる。だから何さ、と思うかもしれないけどたぶん訴訟対策なんだろうなぁと。

「風呂ふたに乗ったら落ちたんですけど?!」

「乗らないでください、って書いてあったでしょう?」

「…注意書きなんて読んでません、ふたの裏だったので!」

って言われて訴訟に負けないように(こんなので負けることあるのかな?)、

「ちゃんと、『この面を上にしてご使用ください』って書いてあるじゃないですか」

って言えるように、一見めちゃめちゃどうでもいい注意書きを書いたんじゃないかなぁと思ったのだけど、どうでしょう。正解かどうかわからないんだけど、もし本当にこうだったとしたら、訴訟対策の注意書きってめっちゃめちゃ面倒くさいんですね…もしこういう訴訟対策を考えている人が読んでたら、本当にお疲れ様ですって感じです。あとこの解釈で合ってるのか教えてください。