旅行の話(その4)

続きです。なかなか終わらん。

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さて、前回書きこぼした「真犯人を捕まえろ!明治村殺人事件」をお送りします。

そもそも、明治村ってなんでしょうか?正式には「博物館明治村」と言って明治時代の建物をたくさん移築復元していてあたかも明治時代かのような風情、というか中の建物が全部明治時代のものなんだから明治時代の風情になるんだけど、まぁ要するに明治を味わえるわけです。重要文化財もたくさんあるし、ドラマや映画の撮影場所にもよくなるようで、そういった建物の一覧なんかもありました。さらにSLやいかにもっぽいバスも走っているので「ァナイタミテッワ味ヲ化文ノ正大・治明」という方はぜひ。

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マップはこんな感じ。ふーん。ふーん?マップに書いてあるSL、妙に小さくない?

そう、この明治村、半端じゃなく広いです。ディズニーランドくらい?もっとあるかな。調べてみたら、敷地面積100万平方メートルだとか。広すぎる!

北口から入ってすぐ、SLが出迎えてくれました。

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切符も凝っています。SLの車両の中も当時のままの木造に赤い布張りの座席、木の格子戸が付いていたり、窓からは明治の建物群が見えてサイコーだったんですが、案の定写真は撮ってないです。旅行に行っても写真をあんまり撮らなくなったのは、「写真なんか撮るよりお前の記憶に刻み付けろ、写真なんかではちゃんとした思い出に残らん」みたいな国語の文章を読まされたことがあったからなんだけど、「共有」という意味では写真はすごく大事ですね。

 

ただ、明治村で写真をあまり撮っていないのにはもう一つ理由が。それは・・・

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これだ!

たまたま同じ時期に開催されていたのでやってみようということで挑戦してみました。あの有名なゲーム「逆転裁判」の明治時代バージョンである大逆転裁判と、明治村のコラボしたリアル脱出ゲームです。明治村の各所を回りながら手がかりを探して謎を解く、というもの。これと写真を撮っていないことにどんな関係があるかというと・・・

その時、時刻はだいたい14時半。このゲームの受付である「宮津裁判所法廷」へ行き、参加したいというと「この時間からですと、閉館までに終了しない可能性もありますが、よろしいですか?」・・・でも答え合わせの終了時刻は16時半。なんと2時間かかっても終わらない可能性があるというのだ。でも、いや全くのシロウトってわけじゃないし(何度か脱出ゲームの経験があったので)、大丈夫だろう!と高をくくって参加。最初は観光もかねてゲームの指示に従いながら明治村をのんきに歩いていたのだけど、途中で「本気でやらんと本当に終わらないやつだ!」と気づき本気モードに。そのせいで全く写真を撮る余裕がなかった、というわけでした・・・それに、もし写真を撮っていてもネタばれを防ぐために投稿しなかったかもしれないしね!負け惜しみじゃないよ!

 

脱出ゲームと関係ない明治村エピソードもちゃんとあります。当日、自分はお金を下ろしておくのを忘れていたので、明治村に着いてSLに乗ったところで所持金がほとんど底をついてしまっていました。地図を見たけど、さすがに明治の建物だらけの中にATMなんてあるわけもなく。「これは明治時代から当時のままの趣を残した貴重なATMなんです!」とか言われても「イラッシャイマセ」「ツウチョウ、マタハ カードヲイレテクダサイ」の時点でいやいやそんなわけないやろ、となりますからね。でも自動販売機はあったような気がするな。チェリオだったような。

しょうがないから同行者にお金を借りるか・・・と思っていたところ、地図を見ていた一人が「見て、郵便局ある!郵貯でお金おろせばいいんじゃない?!」確かに郵便局はあるんだけども、重要文化財にもなってました。いやいや郵貯なんてあるわけ・・・中には歴代のポストの展示なんかもしてあったり、完全に展示、という感じ。

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ところが。歴代のポスト展示だったり、「10年後の自分に手紙が届きます」という企画だったりの中に、妙な違和感を感じる部分が。建物自体の明治の感じ、木製のポストも混じる歴史、全体的にノスタルジックな雰囲気で統一された中に、それを乱す部分が。妙に現代的なその一角は、郵便局の窓口でした。いや窓口自体はいいんだけども。10年後の自分に手紙を届けなきゃいけないしね。そこじゃなくて、窓口に貼ってある「郵便」「貯金」という掲示が一般の郵便局の窓口と全く一緒で。あの赤とか緑とかの色がついてるやつ。「郵便」はわかる。ちょ、貯金?もしや・・・窓口には係の人がちゃんといます。

「あの、もしかしてお金おろせたりしますか?」

「できますよ」

「え!?本当ですか?・・・でも通帳はなくてカードしかないです・・・」

「いやカードでおろせますよ」

まじ?博物館内の?重要文化財になってる?明治時代の郵便局で?カードで?お金を?

流石にカードを差し込んで暗証番号を打ったら自動でお金がピピーッて出てくるやつではなくて「名前と住所、いくら下ろすのかをこちらに書いてね」くらいはあったけど、重要文化財になってる展示としての郵便局でお金をおろすという貴重すぎる体験をしました。これを超えるには国宝になってる郵便局でお金を下ろすしかないんだけど、もし知ってる人がいたら教えてください。

 

明治村で二日目は終了。夜は天むすとか手羽先を食べましたが、ペースを上げないといつまで経っても旅行の話が終わらなそうなのでそのまま三日目へ!

 

三日目。ホテルで小倉トーストを食べてから出発です。名物を食べたい俗物人間をターゲットにしたチョイスなのか、名古屋の人は普段から小倉トーストを食べているということなのか。

この日は日間賀島、という島を目指します。場所はこんな感じ。

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知多半島の先っぽみたいな位置にある島です。師崎(もろざき)港というところから高速船で10分。いざ師崎港へ到着してみると・・・満車ですやん!広い平面駐車場も、大きな立体駐車場も満車になってしまっていました。恐るべしシルバーウィーク。しょうがないから他の駐車場を・・・と出てすぐのところ、道端に「P」と書かれたハート形のうちわを持って座るおばあちゃんが。どうやら近くの民宿のおばあちゃんなんだけども、満車になってあぶれた観光客を駐車場に引き込むことで稼ぎの足しにしているようでした。商魂たくましい、といった感じでしたが無事駐車できて助かったのも事実です。「P」はいいんだけど、うちわがハート形なものだから「P様」みたいなご当地アイドルが来てるのかな、とも一瞬考えてしまいました。おばあちゃんがうちわを作っちゃうくらいだから、氷川きよしみたいなアイドルでしょう。それとも、プロデューサーの、P・・・?ばぁばを、プロデュースしてくれんかのう・・・?

 

いざ高速船で、島へ出発!11時半に出発して他の島を経由、11時50分に到着する予定になっていた高速船が11時半に目的の島に着いて笑いました。ちょっと適当過ぎない?いいの?いいんでしょうね。それが島の時間感覚なのかも。

島に着くとでっかいタコが迎えてくれました。

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タコだー!

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タコだー!

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タコだー!

駐在所までタコに。タコが獲れることで有名な島だから、なんだけど本当にそこら中がタコでしたよ?天気がすごく良いのも伝わると思います。鼻の頭が真っ赤に焼けちまいました。油断した。

当の日間賀島なんですが、小さい島とは聞いてたけどここまでか!という小ささ。今までこんな小さい島に行ったことがなかったので実に新鮮でした。まず、島にある地図の縮尺が、普段見てる地図の縮尺の感覚と全く違う。ここから北へ行くとご飯屋さんがあるね、といってふらふら歩いていると一瞬でつきます。普段の地図の縮尺感覚の5分の1くらいじゃないかな。そして、すぐ海が見える。ここの海きれいだねー、よし今度はこっちに行ってみようか・・・あれ?海が見える?振り返ると、そこにも海。前も、海。島が小さいものだから、島の真ん中くらいにいるとどっちを向いても海が見える、という状況ができるんです。前も後ろも海だー!というの、実に新鮮な感覚でした。

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私、海です。日間賀の海。こっちはフロントガラスの内側までツタに浸食された車。

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そんなこんなで日間賀島を後にしました。

 

そしてついに、旅行の話(その1)でも出てきたえびせんべいの里へ!本当に口コミランキングで3位になるくらいの場所なのか確かめてやるぜ!

えびせんべいの里が近づいてみて最初の感想は「駐車場めっちゃ広い」と「建物めっちゃでかい」でした。えびせんべいだけやろ?と思っていると完全にやられます。本当にでかい。中に入っても圧倒されます。中、本当にえびせんべいしか売ってない。このでかさで・・・?実に50種類ほどのえびせんべいがひたすら並べられていて、試食もできるようになっていました。これが旨いんだ。

えびせんべいの工場見学もできる、ということでワクワクしながら見に行ったんだけどもたまたまその日はラインが動いておらず。きっとここでこんな作業が行われるんだろうなぁ・・・と妄想するしかできませんでした。ラインが動いてないことにショックを受けすぎたやつが社長宛の投書も書いてた。「なんでえびせんべいの里なの?」とか昨日まで言ってたくせに。

でもこのえびせんべいの里、さらにもう一つイベントスペースを持っているのだ。自分でえびせんべいを焼く体験ができる、というもの。実際にはすでに材料は混ぜてあるし機械はセッティングされていてそこに具材を掻き出してはさむ、くらいしかすることはないんですけど侮らない方が良いですよ。なんだかんだすごく楽しかったです。二種類のソースを使って絵も描けるのでアイコンの猫を描きました。

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他の「画伯」たちの写真も撮ればよかったなぁ。このえびせんべいがまた旨いんだ。所詮体験コーナーのやつ、なんてことは全くなかったです。

 

そして夜はひつまぶしを食べに行った一行であったが・・・?今日はここまで!「ひつまぶし屋は超満員?!まぶせウナギ、かけろ出汁」は次回へ回します。楽しみにされていた皆様には大変申し訳ありません。

次回は「ひつまぶし屋は超満員?!まぶせウナギ、かけろ出汁」に加えて「目指すは天守!立ちはだかるは金のしゃちほこ」「最後の旅路!大渋滞を泳ぎ切れ!」の2本をお送りします。絶対見てくれよな!